9 Dec 2020

雅楽の古譜を読む:林歌 高麗平調

箏と琵琶は平調で書かれているが、笛達に合わせるために全音高く調律する。

譜によっては”臨河”という異名があると説明されている。

前半はアーフタクトで始まる。後半は頭拍から始まる。拍子(小節数)は14なのだが、箏譜には拍子が11と短いものがある。動画では各楽器の独奏として拍子11版も演奏させている。

2倍の再生速度で再生するとちょっとおもしろい。

高麗壱越調は明るい調性に聞こえる。高麗曲の大半はこの調なので短調系の曲が少ない。

教訓抄には高麗平調は林鐘調と説明があった。

この旋律は催馬楽に用いられている。

現代語訳「催馬楽」(25)