28 Feb 2022

雅楽の古譜を読む:歌曲楽譜リンク

2022/03/21 リンク先のPDFにミスが有ったので修正差し替え。


ここ数年のコロナ禍において研究した雅楽の歌曲の譜を公開する。これらの譜は宮内庁書陵部や国文学研究資料館、内閣文庫、関西大学図書館に所蔵されインターネット上で公開されている古譜を読み、五線譜に書き直したもの。

廃絶曲も多く含まれており、現在演奏されているものとは大きく異なっている。

宮中の雅楽は戦国時代に断絶していた。江戸時代に復興される際、儀式様に編曲されたらしい。そのため平安時代、鎌倉、室町時代に成立した古譜とは異なるものとなった。明治以降の政府が度々雅楽の演奏を荘厳に聞こえるようにテンポを落とすよう要請した結果、現在の雅楽は江戸時代よりも前の古譜に書かれたものと大きく異なるものになってしまっている。

それぞれの譜には古譜を五線譜に書き直した時のメモが付いている。これらの楽譜は公共の福祉を目的として用いる場合無料で自由にコピーして利用できる。

音源はYoutubeチャンネルにある。

5 Feb 2022

三重県北勢地区の箕田流獅子舞譜等リンク

三重県北勢地区に伝承される箕田流獅子舞の曲を採譜して五線譜に書き下ろしたもの。以前のものはページ番号を上手く揃えられなかった。そこを修正した。

箕田流獅子舞はこの地域に伝承される四大流派の内の1つで扇を使った舞が凝っており特徴である。この獅子舞は中国に伝承される伝統的スタイルの獅子舞とよく似ている。仮面をつけて台詞がなく、終始伴奏を伴い、その伴奏が笛と太鼓による。この編成に銅拍子が加わると612伝来の大乗仏教系仮面無言音楽劇の伎楽の伴奏の編成と共通し、呪術用ささらが加わると仏教系呪術の田楽と共通する。この地域の獅子舞は呪術用ささらを用いているので獅子田楽と考えられる。地域の神社の祭礼のBGMとして組み込まれており、神仏習合していた江戸以前の日本の宗教、伊勢神宮には残っていない里神楽の名残りを留めている。詳しくはレポートを。

現存する伎楽曲の古譜があるが、それらのどれもこの地域の四大流派の獅子舞曲とは異なる。
2022/10追加分
2023/12追加分
  • 三重県鈴鹿市稲生 伊奈冨神社(神社の方針で非公開)
  • 三重県鈴鹿市禰宜垣戸 深田神社(予定)

この地域の獅子舞について調べたレポート。獅子舞の演目説明、歴史、獅子笛の説明等。

この地域の獅子舞の初流派には演目について詳細に話さないというルールがある。演目を見る人に楽しんでもらうためというが、なるべく知られないようにして何度も見てもらうという作戦らしい。でも実演は下手過ぎて意味がわからないので、本レポートでは演目についてガチで説明した。よく訓練された西洋音楽家からはハッタリと思われているので、本レポートと採譜した楽譜でその真価を示した。

獅子舞は元は限られた家系の者だけで行っていた神道系の宗教ビジネスで、村の各家庭や企業を回って稼いだお金はその限られた家系の者達だけの収益となっていた。現在はそのビジネスに異をとなえる住民が増えて、宗教ビジネスとしての獅子舞が地域に受け入れられず、中断している。獅子舞を地域の芸術としてその地域の住民は誰でも参加できるようにして楽しんでいる地域では隆盛である。

初めに採譜したのは三重県四日市市楠町本郷で、すでに獅子舞が中断して年月が過ぎており、笛を吹ける人は誰もいなかった。ビデオから採譜して神社の祭礼で使っていた笛曲も復活させた。楠町南五味塚の運送会社社長が地元の鯨船や雅楽に力を入れていて、本郷の獅子舞を欲しがっていた。彼は近隣の獅子舞保存会にいかにも楠町の獅子舞関係者のように接触して獅子舞を習おうとしていたが、それを見つけた防いだ。
楠町本郷は著者の獅子舞曲採譜をやめさせようと、家の前の道にゴミを撒いたり、非番の警察官に強迫に来させたりした。この件には皇室も関わっていた。楽譜とレポートにそれらの嫌がらせを後書きとして書いて図書館に寄贈したところ、今度はそれを撤回させようとして著者に神社の祭礼の笛を吹かせないようにしている。南五味塚の旧庄屋の隠居婆に話が通され、嫌がらせをしている。こういうことをする地域。地方のまた地方の田舎は話にならんね。

楽譜とレポートは国会図書館にも寄贈したので、この地域の悪行はほぼ永久に留めおかれる。誠実な態度を終始とっていれば良かったものを。人として不出来な老害はさっさと引退すべし。