31 May 2022

雅楽の古譜を読む:酒清司

 ”しゅせいし”


箏と琵琶の譜は4/4拍子で書かれているが、笛、篳篥、笙の譜は2/4拍子で書かれている。

以前の読譜では箏と琵琶を2/4に縮めて合わせていたが、現存する雅楽譜のほとんどの曲を読んだ今は、以前のやり方はおかしいと思っている。

まず箏と琵琶の譜を読み直して、誤読を修正。次にそれに合う笙譜を探してみたところ、笙の譜のとなりに琵琶の譜が書かれている譜を見つけた。懐中要録譜 伏896。

この琵琶譜は三五要録と異なっていて2/4拍子で書かれている。2/4拍子の譜が完成するためには箏が足りないので、探してみるとあった。秦箏要録譜 伏913。

この箏譜伏913は左手の技法が省かれている。つまり平安時代の雅楽の箏の奏法が単純化されているので、江戸時代の宮中の雅楽復興以降のものだろうか?

こうして平安時代末期12世紀頃の4/4拍子バージョンと箏の奏法が省かれた2/4バージョンがあることがわかった。


上記の琵琶譜は2/4拍子、4/4拍子の両方ともD Lydianで書かれている。笙はD Mixolydianで書かれているように見える。笙のhigh C、middle Gのは半音高く調律されていたのだろうか?笙の場合個々の管を差し替えればそれぞれhigh C#、middle G#に変更できる。

30 May 2022

読書感想文:林千勝「日米戦争を策謀したのは誰だ!」

 林千勝氏の著書。この前に近衛文麿について書かれたものがある。彼の一連の著作を並べると(Wikipediaより)

  1. 近衛文麿 野望と挫折 
  2. 日米開戦 陸軍の勝算 -「秋丸機関」の最終報告書
  3. 日米戦争を策謀したのは誰だ!ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿そしてフーバーは
  4. ザ・ロスチャイルド 大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語

今回読んだのは3番めの著作。日米開戦(太平洋戦争・大東亜戦争)についてアメリカと日本の政治と戦争について時系列に辿っている。

アメリカにはフーバー大統領が非戦争派であったが、フランクリン・ルーズベルト大統領が非戦派を標榜しつつ当選し、策謀を巡らせて民意を戦争参加へ醸造し、戦争に導いた。

日本では近衛文麿がコミンテルン(共産党員)を協力者として採用して政治を主導し、日中戦争を長引かせ、ソ連との戦争を回避し、日米戦争へ向かう道を整え、回避不可能な状態で東條英樹へバトンタッチした。
一応戦争に勝てるプランがあったにも関わらず、海軍の山本五十六がプランから外れた作戦を仕掛け、プランを壊した。
  1. 真珠湾攻撃
  2. ミッドウェー海戦
真珠湾攻撃はルーズベルト政権によって策謀されていた。山本五十六が実行犯。これによってアメリカの世論が参戦に傾き、アメリカ経済が早期に戦争体制に入った。

ミッドウェー海戦で大敗。軍備を著しく損なった。

この著作では近衛文麿は共産党員とはされていない。彼の目的は日米戦争で日本を大敗させて、自分が首相となって戦後日本を復興させることとしている。

日本もアメリカも政治に共産党員が多く入り込んでおり、それを排することができないまま戦争に導かれた。GHQは共産党員が民主国家としての復興に役立つと考えて、共産党を援助したが、ヤバいと分かって排除した。アメリカでも赤狩りが行われた。

コミンテルン(国際共産主義指導組織)の手法はメディアを手中にして世論をコントロールするものだった。

日本人の死亡者は合計312万人。内訳は軍人が212万人、民間人が100万人。
陸軍の死亡者は165万人。その内115.5万人が餓死。

ドイツ900万人、ソ連2800万人、ポーランド582万人

この戦争の裏、ルーズベルト、コミンテルンの裏にはロックフェラー等国際金融資本があった。近衛は自殺したが毒殺説がある。東京裁判でコミンテルンの暗躍について近衛に証言させないために口封じに殺した説が述べられている。ルーズベルトも若くして亡くなっている。

国際金融資本は戦争によってボロ儲けしている。その手法は謀略によって国家間の対立を作り、戦争を起こして、武器輸出や戦時国債で利益を上げるというもの。国家に謀略を仕掛ける機関がコミンテルン。

現在も国際金融資本によって戦争が仕掛けられている。メディアによって全地球人がコントロールされ、世論が形成されている。そしてバックにいるユダヤ金融資本はメディアに登場しないように工作しており、彼らのビジネスが民主政治によって法規制されないようにしている。

昨今の国際金融資本のやり口は感染症ビジネス。大した事ない風邪のウィルスをさも危険な感染症としてメディアで煽ってワクチンを買わせて大儲けという図式。
エイズは実はウィルス性かどうかあやしい。薬をやっている人たちの間で生じた免疫不全性という説がある。他には子宮頚癌ワクチン。

狂犬病予防接種はこの類ではないのか?より発生の危険性が高いと思われる台湾ではとっくにやっていない。狂犬病は撲滅されたのではないのか。いざという時ワクチンを用いないといけないので作りつづける必要があると保健所は言っているが一定量のワクチンを作って保存していれば良いのであって、犬に打つ必要ないのじゃないか?

侵食されにくい国家は独裁政権とか王制。侵食しやすい国家は民主制ということか。
民主制によって国内の政治で暗殺が少なくなるが、思想洗脳は容易になるということか。

28 May 2022

雅楽の古譜を読む:武徳楽

 ”ぶとくらく”


壱越調はD Mixolydianとされているのだが、この曲の琵琶譜はD Ionianで書かれている。D Ionianは現代で言うところのニ長調/D major。

壱越調というのはD MixolydianとD Ionianが含まれている調なのだろうか?

2022/05/29 動画差し替え。



22 May 2022

雅楽の古譜を読む:越殿楽 平調

”えてんらく”

 鎌倉時代成立の音楽書:教訓抄には”安城楽”を移調して平調の越殿楽としたとある。現存する安城楽の譜には急(現代演奏される越殿楽)がない。

まずこれが安城楽。


平調の越殿楽の古譜には笙のための譜がある。それには破も書かれている。それら古譜と盤識調の古譜から作ったのが次の音源。急のテンポは現代の越殿楽の演奏とは全く異なるが12回位聞けそうなものだろう。


現代一般に演奏されているのは平調越殿楽の急なのだが、先に挙げた教訓抄では12、13回繰り替えして演奏すると書かれている。とても現代のテンポでは聞いて居られない繰り返し回数と思う。


この動画は三重県北勢部の多度神社で演奏されているものと思われる。三重県の北部の雅楽演奏者はここで習ってくる例がある。上記の演奏は3回繰り替えしている。これをあと1回位聞いて楽しめるだろうか?

現代の日本の雅楽は戦国時代に断絶した宮中の雅楽を江戸時代の始め頃に復興して儀式用途に用いたものを引き継いでいると思われれる。江戸時代の老中:松平定信は著書:俗楽問答で当時のテンポのはっきりしない演奏や箏の左手の技法を省略した演奏を批判している。
この雅楽は明治以降に荘厳に聞こえるようにより遅いテンポで演奏しろという政府の要請を受けて現代の超スローな演奏になったと思われる。
70年代に英国の音楽学者ピッケン博士によって日本の雅楽は古譜の4-12倍遅く演奏されていると指摘されたのだが、日本の雅楽はそれを無視するが如く、全く古譜を省みることもせず退屈な演奏を続けている。

日本に残存する雅楽の古譜は主に中華帝国の宴会用の舞楽が中心になっている。宴会用の舞楽を荘厳さをともなう儀式に用いるというのだから無理があるのだが、それをやってしまっているのが日本の皇室や神道、仏教の儀式や神事、供養だったりする。


19 May 2022

雅楽の古譜を読む:新羅陵王

 ”しんらりょうおう”

羅陵王という曲の新しいバージョンなのか?陵王という曲の新羅バージョンなのか?


陵王、羅陵王という曲は古楽に分類されている。曲は長大。


新羅陵王という曲は新楽に分類されている。左方楽にあるのだが、曲は陵王よりコンパクトになっていて洗練されている。


曲がコンパクトで洗練されているのが右方楽の特徴なので、古くて長大な陵王をコンパクトに洗練したものを右方楽の陵王とする予定だったのではないだろうか?

しかし右方楽の高麗壱越調に移調すると沙陀調(D Lydian)から高麗壱越調(E Ionian)に、旋法が変わってしまい単なる移調とはならないので諦めたのではないか?曲そのものの出来は良かったので、左方楽として残したのでは。


現代は右方楽に抜頭があるが、古譜にはない。新羅陵王は林邑楽を右方楽に渡すという先駆的作品だったのではないだろうか。

俗楽問答:老中 松平定信

 松平定信(1759-1829)は江戸時代の老中。彼の書いた”俗楽問答”という本に当時の雅楽について書かれている。

国会図書館のデジタルコレクションにあった。

俗楽問答 秘籍大名文庫. 第4 福井久蔵 編 厚生閣 1937 国会図書館デジタルコレクション

川村学園女子大学の文学部講師 辻浩和さんの記事に俗楽問答が出てくる。

平安の調べを聴く ー雅楽の響きー ◆4


当時の雅楽の演奏が退屈だったことが書かれている。これは上記の国会図書館デジタルコレクションの51コマ目に書かれている。

16 May 2022

出雲神族の口伝


これは動画にもなっている。内容に宇宙から降臨したとかとんでも論ではないので読んでみた。これによると天孫族からはじまった天皇制は途中で切れており、継体天皇から3代は出雲族になったとある。

青谷上寺地遺跡は女子供を中心に殺害して埋められた遺跡なのだが、これが天孫族が出雲に攻め入って国譲りに至った戦だろうか?天孫族のやり口を陰険で残酷と述べているところは記紀にある天孫族のやり口にも見られる。

現在の天皇家、特に今上天皇は日本少林寺拳法連盟を手下にして旧皇族の子孫にリンチを仕掛けて従わせていた。旧華族もそれを真似ていた。彼は海外では学習障害で知られており、実際に自分で考えて判断することがほとんどできない。また性格には人徳がないので当然マトモな人は彼に従わない。従わない奴の悪い噂をでっち上げて広めて落とせしめるとかそれが商売であることを告げずに手配して、請求するとか、民法上の瑕疵(将来に実現する気は全くないのにそう言って騙す)とか違法行為を平気でするし、皇族なら法律に従わなくても問題ないと思っている節もある。先のリンチについては知った上皇はそれを隠そうとしている。また上皇后はキリスト教徒で異教徒を堕落させると天国にいけると洗脳されているので、自分の息子たちを愚か者に育てた。この謀略は見事に成功し、その息子たちは愚か者に育っているわけ。右の人たちはこの事実を知っても理屈をこねて天皇家を中心とする国家を守ろうとする。天皇家を中心としなければ戦国時代のように群雄割拠して内乱がおこり、それに乗じて中国の侵略を受けるとは考えられる。それを防ぐために天皇家がなくなると困るというのであればそう言うべきと思う。実際は鎌倉から江戸末期まで政権から干されてた能無しなのだから、国家の代表にすべき実力と人徳を備えている家系とは思えない。今上帝は特にそう。ユダヤ金融資本の手下の可能性すらある。


その1



その2





8 May 2022

無料で読める焚書

ダイレクト出版では上巻を購入すると下巻とその他の購入特典が選択できるようになる。


ネットで読めるGHQ焚書 歴史逍遥『しばやんの日々』を見つけた。僕が作業する必要なし。

朝日新聞社による出版物がある。戦前戦中は戦争を煽る記事を書いて、戦後は武力放棄の記事を書くのが朝日。

読みたい本をリストにしておく。

読書感想文:日米開戦 陸軍の勝算ー「秋丸機関」の最終報告書 林千勝

 林千勝氏の著作。

氏は選挙に出馬したことがあるが当選していない。TVで演説をしているところを見たことがあり、「マトモだ」と思ったのを覚えている。

中学から歴史を習った。TVでは「太平洋戦争が陸軍の無謀な暴走によって引き起こされた」という内容の番組が放映されており、資源の無い日本が軍部の暴走だけで戦争を始めてしまえるのか不思議だった。当時の僕は勉強に真摯に向かい合っていて、その科学的な手法を尊んでいたので、戦争については決定的な証拠がないと判断できないと考えていた。しかしGHQによる焚書によって戦中の資料や本が失われていたので、証拠を見ることもなく、また研究者によって証拠に基づいて書かれた真っ当な本もなかったので判断できない状態が続いていた。

それから数十年が過ぎて、林千勝さんの動画をYoutubeで見た。ユダヤ金融資本、ロスチャイルド、ディープステイト、陰謀論として一蹴されてしまう話題なのだが、彼は調査に基づいて話していた。彼の本を読んでみようと思い、地元の図書館のDBを検索したが、1冊も蔵書されていなかった。関係者によるとその手の本は蔵書できないとのことだった。市議会議員にこの件を話したところ、やはり蔵書できないとのことだった。情報統制は一般の図書館においても未だに継続されているのだ。

この本では戦時中に米英との戦争を想定して、国内のトップレベルの経済学者によって各国の経済力を含めた戦力を分析し、勝ちに行ける方策が見出されたことが書かれている。その調査報告のプレゼンに同席しているかのように説明されている。当然資料に基づいている。そして僕の人生においてメディアで吹き込まれてきた「陸軍の無謀な突出によって引き起こされた戦争」という嘘がはっきりわかった。

秋丸機関と呼ばれた調査機関の調査に基づいた作戦はこうであった。
資源の無い日本は国家総動員を以って戦争に当たっても2年程した戦争を続けられない。しかし西へ進んで英国とオランダの植民地を開放して、そこから資源供給を受けることによって戦争を継続することができる。この間に英国をターゲットにして植民地からの資源供給を断ち、英国の戦争から脱落させ、米国の戦争継続の意志を砕き、有利な条件で停戦へ持ち込む。

勝ちに行ける目処がついていたのである。これならば欧州に侵略されたアジアを開放しつつ、日本の未来を拾える。勝ちにいける戦争ならやるべきだと思う。

19世紀以降の戦争はユダヤ金融資本が背後にいて、戦争当事者国の両方に武器を売り、ボロ儲けをしている。米国の戦争のやり方はあらゆる謀略を用いて敵国を悪として叩くというもので、イラクは大量破壊兵器を隠している断定されて、フセイン大統領は殺された。今はプーチンがターゲットになっているが、ロシアは抵抗を続けている。

戦時中の本はGHQによって焚書されて失われているので、国際関係が当時どのように考えられていたのかわからない。経営科学出版、ダイレクト出版から復刻されている本の中に「ユダヤの対日謀略」という本があり、その内容は林千勝著「ザ・ロスチャイルド」の内容と被っている箇所がいくつもある。戦時中にすでにユダヤが世界の戦争の背後にいて戦争を仕向けてボロ儲けしていることが研究されていたことがわかる。

ユダヤ人の大虐殺:ホロコーストを学校の教育で教わったが、虐殺されても仕方ない程のことをユダヤ人がやっていたのである。戦争を仕掛けてボロ儲け、戦争で戦って死ぬのは一般国民。

林千勝氏によると阿部首相はその2期目からの政権では国際金融資本に屈して、日本で海外資本が儲けられるように政策を行った。日本国内では知られていないのはマスコミが報道しないから。国民に知られること無く、暴利を貪る作戦だと思われる。さすがに日本人も気づいて対策を立てられるかもしれない。下手したら洗脳から目覚めさせてしまうかもしれないからか。

今はコロナ禍で、税金を使って大量にワクチンを購入している。儲けているのは海外の制約会社。たいしたことない流行性の風邪をあたかも重大な感染症のように宣伝して怯えさせ、ワクチンを買わせてボロ儲けという戦略で、マイクロソフト社を創業したビルゲイツの戦略と言われている。彼はユダヤ金融資本とも結んでいる。

数十年前にもインフルエンザで自粛やマスクを着用することが求められたが、たいした症状じゃないことがわかっても一向に対策を緩和しないのは異常だった。それ以来おかしいと思っているのだが、主治医はそのおかしさを認めようとはしない。

日本も世界も金融資本家によって暴利を貪られている。これに対抗するべきと思う。

参政党と幸福実現党はDSについて言及しているのでマトモ。くにもりは保守の老害がベースなので若い世代に誠実でないと思う。僕の人生では家族や教師、社会、多くの先人は信を寄せるには値しない。

5 May 2022

神道は道教か

  • 五斗米道 (後漢25-220 末)道教教団。
    五胡十六国(304-439)に南方(江南)に拡散。首領を天師と呼び、男系男子が継承する。天師道→正一教(北宋960-1127)。呪符、呪術を重要視。
  • 太平道 (後漢25-220 末)河北一体で信仰された道教。
    184 黄巾の乱 太平道の宗徒による反乱

卑弥呼が亡くなったのは248年と考えられる。その年代に大陸では道教教団が発生していて、国に対して反乱を起こすこともあった。倭は漢の頃には朝貢していたので、大陸の道教を見聞きすることができたと考えられる。大陸で行き場を失った道教の一派が日本にやってきたとも考えられる。

神道と道教は似ていることろがある。
  • 神器を設定している
  • 呪符を用いる
  • 土着の宗教を吸収する 建築の時に土を盛ってお祓いするのは大陸の土公という神に祈る呪術。
  • 首領を天師と呼ぶ、神道では天皇。男系男子による継承。

魏志韓伝の馬韓の習俗に、鬼神を信仰するというのがある。なまはげに通じるか?
主要な村では天神をたてて天君と呼び祭りをつかさどらせた。大木を立てる祭りだったようなので、長野の諏訪の御柱祭はこの祭りを継承しているか?

中華帝国から宴会用の音楽を導入して、儀式に用いたのは平安時代。遣唐使が中止されてから大陸から講師を呼んで学んだらしい。大陸の影響をたっぷり受けているのは否定できない。日本の朝廷は小中華ではないか。