4 Dec 2020

雅楽の古譜を読む:蘇志摩利 高麗双調

 


平安時代末期以前にすでに廃絶曲だった。天暦(947-957)年代に多好茂が舞いを考えて再興した。明治時代に宮中の雅楽のレパートリーから外されたらしい。他に道教系の千金女児や案弓子等も外された。仏教系の舞い楽は残された。廃仏毀釈だったのに。

雨乞いのために用いられ、必ず雨が降ったと教訓抄には書いてある。おおよそ8回程くり返して演奏される間舞われる。

蘇志摩とも呼ばれ最後の”利”の字が省かれることもある。この”利”が何を意味するのか不明。

この曲には異名がある。廻庭楽とか敷手とか。敷手は別に曲がある。右方楽には鶴舞もダブってある。

Youtubeに動画があった。


再生速度2倍にすると少しは楽しめる。旋律がユニゾンで演奏されているのがよくわかる。この演奏は僕が古譜を読んで音源化したものに近い。

琵琶は水調調弦、箏は壱越性調調弦で読むと互いに合う。

参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一

3 Dec 2020

雅楽の古譜を読む:酣酔楽 高麗壱越調

 廃絶曲。Youtubeに動画はない。


元々右方楽だったが、左方楽に移調、編曲された。藤原氏が春日大社に詣でた翌日の食事(うどん粉/小麦粉でつくられたもの)のBGMだったらしい。酣酔は酒にかなり酔っているという意味なので、酒のつまみというところか?それとも飲酒後の占めのラーメンか。

右方楽に多く見られる短いパッセージの繰り返しで構成されている。

雅楽には酒に関する曲が幾つもある。雅楽のベースは中華帝国の宴会用の曲なので当然といえば当然か。

現代の日本の雅楽はその宴会用の曲のテンポを4-16倍に引き伸ばして原曲の楽しい味わいを消し去り、荘厳さを感じさせるように編曲されたもの。これは明治以降の政府の度重なる要請によるものらしい。日本政府(右派)による日本国民洗脳の一手段と思われる。

国民主権なので国民は正しい、真の情報を提供されるべきだし、政府や皇族、旧華族の権威によって洗脳工作が行われているのは非道と思う。左翼は当然ゆるせないが、右翼にも断然許せないことをやっている奴等が入る。

特に今の天皇と前の天皇、皇族は少林寺拳法を手下にして、王族、旧華族の子供にリンチを仕掛けて従わせていた。皇位を継ぐにあたって、他の王族に認められる必要があるのだが、今の天皇はその王族に出自を知らせず、自分が王になることに同意させた。それを他皇族には皇位を継ぐことを認められたと吹聴していた。卑劣な屑野郎である。こんな奴が天皇でいいわけない!上に立つ者が屑だと下々がそれを見習って屑になる!

参考文献

  • 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
  • 懐中譜 国立公文書館 内閣文庫199-0162
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一

2 Dec 2020

雅楽の古譜を読む:胡徳楽 高麗壱越調

 遍鼻胡徳とも言う。酔っ払って赤くなった顔を模した面を被って宴会の酒盛りの様子を演じる。そのBGMらしい。


信西古楽図 p.16は唐の燕楽の舞いを描いたものだが、そこにある遍鼻胡童の絵では舞っており、酒盛りの様子に見えないし、面を付けている様にも見えない。

Youtubeに現代の胡徳楽の動画がある。最後の方でちょっと踊っている。

僕が古譜を読んだのがこれ。


全然別の曲に聞こえる。現代演奏している雅楽は戦国時代に絶えていた宮中の雅楽を知るものが誰も居なくなってから、地方の楽人を呼び寄せて古譜や地方に残っていた雅楽を手がかりに復興させたもの。秀吉から家光位までかかった。

当時のテンポは今よりもずっと速かったらしい。僕の古譜の読譜した結果と同じくらいのテンポだったかどうかはわからない。

Cambridge Universityが笙の楽譜をベースにしてテンポを速く設定して復曲する研究をしているらしい。盤識参軍という曲においては、芝祐輔による復曲だと演奏に5時間かかるものが、40分で終わるらしい。どう考えても演奏に5時間はおかしい。平安時代の時間の感じ方が異なったと言っても宴会で5時間も1つの曲を楽しめないと思う。

明治以降の政府が権威を高めるために雅楽の演奏を荘厳に聞こえさせようとテンポを落として演奏するように再三要請した結果が現在の雅楽。宮中の雅楽が遅く演奏され、地方もその影響を受けただろう。音楽を国家の(皇族の)権威を高めるために歪ませる使い方は非常に悪質と思う。日本人は雅楽が中華帝国の宴会用の音楽だということさえ知らなかったりする。すでに40曲程雅楽の古譜を読んでみたが、どれもテンポを上げるとなかなかおもしろい旋律が聞こえてくる。どの曲もそうなのだ。


仏教系の雅楽曲もあるし、道教系の雅楽曲もあった。明治に道教系の雅楽曲は選定から漏れてしまい、演奏されなくなった。

天武帝とか道教狂いだった天皇がいた。その後も聖武とか仏教に入れ込んだりして、国を統治する立場でありながら、科学的に思考できないバカさだった。道教の影響も日本は強く受けている。家を立てる時に土を盛ってお祓いするのは土公という中華の呪術だったりする。

現代は国民が国政の有権者なのだから、国民はあるがままの本当のところを知らなければ判断できない。その情報は左翼系メディアTVと新聞によって偏向報道されていて、国民は洗脳されている。教育はその準備段階。教師は国家の左翼化に貢献しているのだ。日本を左翼化したいのは隣の中国。そしてアメリカの共産系の政治。日本の優位な技術力、生産力を破壊したいのはグローバルビジネス。

世界と関わらないという選択ができないのだから、これらの悪い勢力に対して徹底的に対抗して日本を守っていかなくてはいけない!


参考文献

  • 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
  • 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一
  • 信西古楽図 p.16 国立国会図書館

30 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:胡蝶 破 急 高麗壱越調

 

子供が蝶々の着ぐるみを着て舞う舞い。番舞は迦陵頻伽で鳥の着ぐるみを着て舞う。

破は最後の繰り返しのみパーカッション付き。急は繰り返し回数の指定がない。

迦陵頻伽はインド伝来と考えられるが、胡蝶は日本で作曲されたものらしい。子供相撲のために作られたとか。

急の笛は4拍子で書かれているが、箏と琵琶は2/4拍子で書かれている。

急の管楽器はテーマから離れ過ぎに聞こえる。

Youtubeで幾つも動画がヒットする。

これは熱田神宮の。7:38位からが本曲。それまでは乱声とか音取りとか。たるいのを吹く決まり。

教訓抄 日本思想体系の脚注には着ぐるみの図が書かれている。


高麗壱越調は箏では平調調弦(E dorian)で弾くと指示があるのだが、これでは琵琶と微妙に合わない。太食調弦(E mixolydian)で弾くと琵琶との合わなさはだいぶん解消される。

琵琶と箏の古譜は其々三五要録と仁智要録で同じ人物が監修したので、これらの譜による演奏はより合うハズと思う。


参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一

29 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:崑崙八仙 高麗壱越調


教訓抄には 三五要略では鶴舞と呼ばれているとあるが、現存する三五要録では崑崙八仙になっている。

先に音源化した都志も鶴舞なので比較できる。


アイヌの踊りに鶴舞があったりする。そして楽器にも和琴がある。雅楽からの影響なのか?

右方楽には単純な旋律を繰り返して演奏するというものが多く見られる。このアイヌの鶴の舞の音楽も単純な短い旋律の繰り返しでできている。こういう構造のものがより古いのだろうか?


楽譜には小拍子が欠落しているとか、拍子が半拍ずれているとか、曲の末尾が足りないとか、問題があったこれらは箏の譜に合わせるように手を入れた。

Youtubeに宮内省楽部の昭和18年の演奏があった。葬式?という感じ。
春日大社で演じられたもので舞いがついているのがあった。

鶴というより小さな孔雀?けだる過ぎるテンポ。ナマケモノの舞い?

音楽を台無しにする遅すぎるテンポ、荘厳に聞かせて権威を示すという実を伴わないハッタリを国家規模でするの止めてほしい。やってはいけないことをやってると思う。

参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一

28 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:石川楽


教訓抄によると 読みはセッセー。

この旋律が歌詞を伴って催馬楽というジャンルで歌われた。

歌詞はこちら ≪巻第十二の催馬楽・つづき≫

このサイトの解説によると高麗から渡来した人が女性の家へ通って一夜を過ごした後に帯を取り間違えて返ってしまった話しらしい。畿内に渡来人が多く住んでいたのは興味深い。石川は大阪府南部にある川なのか。

吉桿という曲には”力無き蛙、骨無きミミズ”の歌詞が付いていた。

石川の旋律についている歌詞は”石川”という語句が入っている。そして”高麗人”も歌い困れているので、右方楽に属する曲であることを踏まえて歌詞が付けられたらしい。

平安時代末期には雅楽の石川の舞いはかろうじて残っていたが、それを伝える者は他者の質問に誠実に答えなかったらしい。現在では廃絶曲になっている。

この曲は箏は弱拍から始まる。笛と琵琶は強迫から始まっている。

曲中で2拍目からフレーズが始まる箇所がある。

笛の譜には初回は低い音域で、2回目以降は高い音域でと指示がある。これは珍しい。

石川姓の宮司の家系がある。


参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一

雅楽の古譜を読む:都志与呂妓 高麗壱越調


 教訓抄によると鶴舞、八仙と呼ばれることもあるという。

崑崙八仙というい曲があるがそれと被るのではないか?

崑崙は妓楽の登場人物でもある。それはアフリカ系黒人奴隷を示すこともあった。

この曲想からは崑崙奴と関係があるようには思えない。


篳篥の譜を見つけられなかった。

平安時代末期には既に絶えていたらしい。仏教の法会のために用いられる曲だった。現在は廃絶曲。


リズムセクションは高麗の四拍子を採用。


右方楽はご機嫌な曲が多い様子。


参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一