11 Dec 2020

雅楽の古譜を読む:延喜楽 高麗壱越調

以前のバージョンは箏の左手の技法を誤解していたし、調弦自体がおかしかった。指摘を受けて直した版。長調で演奏されている。長調自体が唐楽にはないのだが、どうも高麗楽を特徴づける要素が長調らしい。



延喜(901-923)に日本人によって作られた曲。式内神社とか延喜式内神社とかはこの延喜。この頃に律令の細目が改正されまとめられた。今も神社の宮司が行っている儀式の次第とかはこの延喜式に書かれているらしい。

皇紀2600年とか適当なこと言っているわりには、神道の次第は1100年位前にまとめられたもので執り行っているわけ。それ以前からあった信仰はどうなったのだろう?

遣隋使という語は日本書紀に載っていないわけだが、遣隋使はあった。倭から倭の国の楽をもっていったら、隋ではもう見られない位古いスタイルの五弦琴を用いていたので、珍しいということで倭国楽として宮廷の宴会用楽に加えられた。中華帝国は周辺国を平定するとその音楽を取り込んで宮廷の宴会で演奏させていた。つまり倭国は取り込まれたというわけ。

この取り込まれた倭国を切り捨てて、日本として再度中華帝国と国交をしきり直そうとしたのが日本ではないのか?切り捨てられた倭国は沖縄へ逃亡したという説もある。後に海賊として対馬辺りを根城にして活動してたらしい。


Youtubeには舞いの付いた動画もある。

最低でも2倍速で聞かないと音楽のおもしろさはわからない。これ短調系に聞こえるんだけど。。高麗壱越調って短調?壱越調がD mixolydianだから第3音は長三度のハズだが。僕の読んだ譜と全然違うように聞こえるんだけど。。