28 Jan 2022

雅楽の古譜を読む:東遊歌

 ”あずまあそびうた”

読譜の説明とかのpdf: 東遊歌ー古譜に書かれた旋律を読み出すー

2022/01/30 上記pdfに清書した楽譜を添付。

断絶していたものが室町時代に復元され、今も伝承されているらしい。


多家秘書と神楽歌和琴合譜がネット上で見れる。


多家版の方がまとまっている。和琴の奏法から順搔、逆搔などの間延びを持たせる奏法を排除して適切なテンポを与えると耳に馴染みやすい旋律が出てくる。


神楽歌和琴合譜はテンポの設定がやや遅い。笛、和琴の独奏、二重奏部分は多家秘譜にあるものを転用している。


神楽東遊歌譜伏1521は和琴が全く書かれていないので、再現ができない。しかしより音の数が少なく簡素であることがわかる。

Youtubeで東遊歌の動画が見れるので、それらと比べるとそれらが原曲の曲想を殺す程テンポを落としてつまらない演奏にしていることがわかるだろう。言い換えれば神道を荘厳に見せるためのハッタリを行っているわけ。

神道も宗教の一つで、自分たちの職業を継続させるためには信仰者にハッタリを仕掛けて貢がせるのは常套手段ということだろう。

23 Jan 2022

雅楽の古譜を読む:大和舞歌、倭歌、田歌

大和舞歌、倭歌、田歌をまとめた。

説明はこちら:倭舞・大和舞歌譜を読む

音源はこちら:大和舞歌


何故神社の大和舞が退屈な演奏なのか?

古代の人達はそんな退屈な演奏を楽しんでいたのか?


ここ2年、古譜を読んで音源を作っている。古譜には活き活きとした旋律が書かれているが、実際の雅楽や神楽歌の演奏は退屈で魅力的でない。それは何故なのか?

それは譜を読む時に譜以外の情報が統合されるから。雅楽は唄歌で伝承されるが、その唄歌が原曲のテンポの何倍も遅いので、実演も遅くなっている。舞もその遅い演奏に合わせた舞なので、舞を考慮するとテンポを速くできない。

江戸時代には既に箏の高度な技法は省略され、拍子の希薄な演奏がなされていたと古文書に書かれている。その延長線上にある現代の雅楽は明治以来政府の要請でテンポを落として演奏している。雅楽が荘厳に聞こえるようにゆっくり演奏させているわけ。

荘厳も何も退屈でバカバカしい。政府は雅楽を支持する保守派勢力(皇室)を国民から乖離させたいのだろうか?それならば年月はかかるが上手くいっていると思う。皇室キリスト教が入り込んで異教徒(日本人)を堕落させている。そうすることで天国にいけると洗脳されている。

日本人は益々覇気の無い国民になっていくだろう。阿部元首相ですら経済的には屈服して外資を招き入れる政策を行っていたのだから、もう日本の政府に打つ手はないほど弱体化しているのだろう。国家として斜陽の時期なのだ。

話を戻す。現代の雅楽や神楽を魅力的でなくしてしまっている要因を取り除けば元の魅力的な音楽が復活するのか?古譜を演奏すれば復活できる。

例えば神楽歌では多家秘書に含まれる秘譜を元にして明治撰定譜が作られている。その多家秘譜を読んでみたが、テンポを速めに設定しても充分に元の演奏が復活しなかった。これは譜がすでに遅いテンポに合うように変更されてしまっているから。より古いと思われる神楽和琴合譜を読んでテンポを速めに設定すると魅力的な曲が復活した。

より古い神楽と考えられる大和舞歌には50通り以上の譜の読み方があるそうだが、そんなものは一切考慮せず、ただ譜だけを分析して音源にしたのが、上記のリンクにある音源である。その過程のメモをまとめたのが説明のpdf。

15 Jan 2022

USBメモリに突然書き込めなくなったのでレスキュー

USBメモリsdc1に保存しているファイルをLibreOfficeで編集している際、保存できなかった。それ以降USBメモリをマウントできない。

対処testdiskを実行したが、効果なし。

# fsck -y /dev/sdc1

fsck from util-linux 2.31.1

e2fsck 1.44.1 (24-Mar-2018)

/dev/sdc1: recovering journal

Superblock needs_recovery flag is clear, but journal has data.

Run journal anyway? yes


fsck.ext4: Unknown code ____ 251 while recovering journal of /dev/sdc1

fsck.ext4: unable to set superblock flags on /dev/sdc1


/dev/sdc1: ********** WARNING: Filesystem still has errors **********

これで止まった。usbメモリを抜き差ししてマウントしてもできない。データを吸出しておく。SDDの余っている領域をusbメモリ以上の大きさにしてファイルシステムを作成。bsはバッファサイズ。usbメモリに問題があることは分かっているので、エラーになっても止まらないようにnoerror。syncはエラー箇所を0で埋める。

#  dd if=/dev/sdc1 of=/dev/sda3 bs=4096 conv=sync,noerror

進捗確認

# ps -e | grep dd
    2 ?        00:00:00 kthreadd
32605 pts/0    00:00:51 dd
# kill -USR1 32605

以降最後のコマンドで進捗を表示できる。

しばらく放置したらコマンドが終了した。データを吸い出した先をマウントしたらデータにアクセスできた。とりあえずデータが無くならずに済んだ。
編集していたファイルを開いたらロックファイルが壊れているとのことで、一旦読み取り専用で開き、それを閉じたらロックファイルが削除され、次から元通り使えた。

再度testdiskでdev/sdc1へアクセスしadvancedを選択。

Disk /dev/sdc - 31 GB / 29 GiB - CHS 30000 64 32

     Partition                  Start        End    Size in sectors

  Linux                    1   0  1 29999  63 32   61437952
superblock 0, blocksize=4096 []
superblock 32768, blocksize=4096 []
superblock 98304, blocksize=4096 []
superblock 163840, blocksize=4096 []
superblock 229376, blocksize=4096 []
superblock 294912, blocksize=4096 []
superblock 819200, blocksize=4096 []
superblock 884736, blocksize=4096 []
superblock 1605632, blocksize=4096 []
superblock 2654208, blocksize=4096 []

To repair the filesystem using alternate superblock, run
fsck.ext4 -p -b superblock -B blocksize device

と表示されたので、

# fsck.ext4 -p -b 32768 -B 4096 /dev/sdc1
/dev/sdc1: Superblock needs_recovery flag is clear, but journal has data.
/dev/sdc1: Recovery flag not set in backup superblock, so running journal anyway.
/dev/sdc1: recovering journal
^Cfsck.ext4: Unknown code ____ 251 while recovering journal of /dev/sdc1

/dev/sdc1: ***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****

usbメモリを抜き差ししたらsdf1に変わってた。クリックしてもマウントできない。

Silicon PowerとToshibaのUSBメモリは安定して動作している。名のあるメーカー品と安いのの違いか。

参考文献

14 Jan 2022

Puppy Linux メニューにアプリを追加する方法

 Libre Officeの    AppImageを使用するので、使い易いようにメニューに追加する。

~/.local/share/applications/

にlibreoffice.desktopを作成。permissionは644。

中身は次の通り。

[Desktop Entry]

Name=Libre Office

Icon=/root/.local/share/icons/main.png

Comment=Libre Office

Exec=/mnt/home/LibreOffice-7.1.5.ja-x86_64.AppImage

Terminal=false

Type=Application

Categories=TextEditor;

GenericName=LibreOffice


メニューのシャットダウンからメニュー再構成を選択。


odtファイルをwriterで開くには、該当ファイルを右クリックして”対応アプリの設定”でAppImageをDrug&Dropする。

9 Jan 2022

誤報 詫び入れ

ここ数日の天皇批判記事の元になったメモリ盗難は誤報でした。
本当にすみませんでした。
天皇批判記事の内容は事実です。なので今回もそうかと早合点しました。警察にも謝っておきます。

いや警察は捜査しないって言ってたので不名誉をそのまま残すためにこのままにするか。

3 Jan 2022

雅楽の古譜を読む:朗詠

現存する歌譜を読んできて、その発展の歴史の大体のところを考えてみた。


現存する古譜をベースに考えると、まず大和舞歌があった。これは和歌を歌詞として用いていた。2/4拍子がベースなので、和歌の1節毎に末尾に1拍休符がくる。歌詞に旋律を付けるという手法だったと思われる。


日本各地で民謡が発展する。それらは風俗歌として宮廷の舞楽にも取り入れられた。まだヴォカリーズは無い。


大和歌から幾らかの曲を取り込んで神楽歌が作られた。これには民謡も導入された。ヴォカリーズが用いられた。


東国では東遊歌が歌われていた。これにもヴォカリーズが用いられている。それらは高度。


唐楽(宴会用中華曲)が日本に入ってきた。これらは元は当時の中国語の歌詞がついていた。それらは詠(えい)として現存している。これを参考にして旋律に歌詞を付けると言う手法がとられ、催馬楽が生まれた。


大和舞歌をベースにその発展形として朗詠が作られた。和歌の定形を破るため漢詩やそれを訓読したものを歌詞として用いた。技巧的なヴォカリーズが多様されている。


今様は朗詠の型破りで技巧的に高度な歌い方を7575の字数の形式を歌詞として行ったもの。

1 Jan 2022

雅楽の古譜を読む:徳是北辰

 朗詠の1曲。

大和歌の譜を読んだ経験からそのルールを朗詠に適用して読んでみた。なるほどかなりの練習が必要だし、一人で練習していても楽しい。表現力よりも音程のコントロール能力が重要。

後白河法王がハマるはずだ。


合唱に参加した人もかなり練習する必要があったと思う。

歌譜の読み方は古来の読み方を継承しているらしい。


論文によると嘉辰令月は他の朗詠曲と異なるらしい。それも今回の古来の歌譜の読み方を用いて読んだらよくわかった。


大和歌と比較すると格段に高度になっている。古代は今ほど娯楽が溢れていないから歌はかなり磨かれていただろう。

雅楽の古譜を読む:神降歌

 ”かみおろしうた”

巫女に神を憑依させるための歌と思われる。


まだ歌詞が解読できていない。興味をひいた点は天津神国津神の読み方。

”てつかみ ちつかみ”と読まないと旋律に合わない。普通は”あまつかみ”くにつかみ”。


神楽歌というのが宮廷で演奏される。それとは別に大和歌というのがあって古くからある歌舞らしい。770には演奏されていたらしい。


天津神というのは外来から大陸か朝鮮半島からきた勢力のことだと思うのだが、古代の男の髪型に総角(あげまき)というのがある。やまとたけるとか大国主とかの髪型。

古代の日本、朝鮮半島の直轄領の任那から”つぬがあるひと”が来朝したことがある。これは”角がある人”のこと。この場合は男だと思うが、極東の少数民族には角があるような髪型をしている民族がいる。それがミャオ族。


ミャオ族にも複数あって、銀で角を作って頭に飾るのとか、大きなカツラをつけるのとか。古代は男もやっていたのではないか?こういう少数民族が古代の日本にやってきて、大陸の方が技術があったから日本の地方に小国を作って暮らしていくことができたのではないか。