10 Aug 2021

雅楽の古譜を読む:皇帝破陣楽 壱越調

 ”おうだいはじんらく”と読む。

”こうてい”は漢音で”おうだい”が呉音らしい。しかし呉程古くないらしい。


団乱旋がNatural Cの代わりにC#を使っていたので、これも純な壱越調ではないかと勘ぐっていたが、純な壱越調でした。


以外にご機嫌な曲。しかし変則的に拍子が代わる箇所がある。”皇帝”とタイトルに付くからといって荘厳な曲想という感じがない。


これは他の曲においても同じ。
皇帝の威厳を高めるとかそんな感じがほとんどない。

日本は明治に雅楽を改造して、政府がテンポを落として荘厳に聞こえるようにと何度も要請して今みたいなつまらない音楽になってしまった。退屈で聞いてられない。

日本には幸いにして古い楽譜が残っている。江戸時代に写されたものがある。それらを読んで明治の編曲以前の雅楽の姿がどんなものだったのかを知るのがこのプロジェクトである。

読めそうな楽譜はだいたい読んだ。

現状のつまらない雅楽を止めて、ご機嫌だった頃の雅楽に戻ってはどうか。

実力のない空威張りの空虚な響きなど、屑過ぎて聞いていられない。そんなものに何の魅力があるだろうか。