14 Oct 2021

雅楽の古譜を読む:石河

 ”いしかわ”

三段で構成される催馬楽。催馬楽とは雅楽で伴奏された日本の歌。当時既にあった雅楽の曲や民謡等から作られたらしい。


石河の詩は知られている方と思う。帯に”綿が入っている”と”仲が絶える”をかけて歌にしている。この催馬楽は二人の台詞のやりとりで成立している。今回の読譜では女性と男性の声で再現してみた。


雅楽には石川という曲がある。こちらは読みは”せっせー”。


同じ曲とは思えない。似ているところはある。

10世紀頃には既になんらかの場面を演じて歌うことが行われていたらしい。こういうのが田楽や猿楽での寸劇、能につながっていくのか。