6 Oct 2021

雅楽の古譜を読む:退吹による調子

 ”ちょうし”

雅楽で舞人が入退場する時に演奏される曲。対位法という技法で作曲されており、各楽器が異なる旋律を同時に演奏することで成立する。


楽家録によると管楽器は複数の奏者がこれに参加し、先の奏者に1拍遅れて演奏する退吹という手法で演奏するとある。

鞨鼓など打楽器も退り叩くらしいが。。。。

弦楽器については書いてなかった。


先に演奏されるのは各楽器毎に良い感じの組み合わせでカノンにしたものを首席奏者だけで演奏させた調子に組み込んだもの。伝統的手法ではない。
弦楽器のカノンにしている。

後のは楽家録にある伝統的手法によるもの。


首席奏者だけによるものがこっち。こっちのがシンプルで聞きやすい。2管編成以上はごちゃごちゃになるだけの印象。重ね過ぎもつまらなくなるらしい。