22 Aug 2020

Youtube 保守のコメントを検証する。

 先のブログへ上げた件。西里和人さんのコメントをよく考えてみる。

”天皇陛下、皇室はどの時代も、1000年前でも、民衆から制度的に決められたものでなく、また皇室側が強制的に敬いなさい、と指示なされた事もありません、その証拠に皇室はいつの時代も無防備です、江戸時代の京都奉行は幕府が配置、近代でも近衛兵は皇室の希望でないのです、他の国の歴史では考えられない奇跡、革命を起こせばすぐに潰せる、しかし大昔から誰一人とも愚行に及ぶ人はいませんでした、何故だかわかりますか?不思議ですねぇ、、 何故かは、yanagita*さんが自分で調べてみてね、一つ理解すれば興味が湧いて真実の日本の歴史が見えてきますから、頑張ってね!

当然民衆が決めたものではないでしょう。朝廷以前は多数の独立した国家が集まって代表を決めていたと考えられる。

朝廷ができた当初は蘇我氏によって天皇が暗殺されて、次の天皇が担がれたり、山城大兄の家族が皆殺しにされたりした。その程度の存在だった。だからわざわざ守る必要が元々ない存在だった。記紀の中では天皇が倭琴を弾いて皇后に神を降ろしてお告げを聞くというシーンが描かれていて、これは隋書倭国伝にある”俀王以天為兄以日為弟 天未明時出聽政跏趺坐 日出便停理務 云委我弟”と似ている。

最もこれは倭国の時の話しで、日本になってからのものではない。古事記日本書紀は倭国の事は一切書かれていない。その代わりに神話が書かれている。

つまり朝廷は過去の歴史を抹消して神話を捏造し史書をつくり、それを流布して中央集権制の王の権威を人々に植え付け、体制の維持を図るという洗脳工作を行ったと言える。

現在の保守も昔捏造された史書を科学的検証もなく用いて天皇を権威づけ、皇室を特別視すると言う点では皇室を盛り立ててている。彼らはこれによって社会的地位を得て、仕事をあてがわれ、経済的安定を得ているのである。例えばNTTの役員のボスは皇太子で、その役員たちには旧華族勢力がいる。 

 鎌倉時代には朝廷が二つにわれて武士を巻き込んで騒動が起こっていた。こういう自体を考慮して江戸幕府は京都に奉行を配置し、旧朝廷勢力を監視していたのではないだろうか。

南朝と北朝は交互に天皇を立てるという約束で一つに戻ったわけだが、現在北朝系の天皇が続いていて、南朝系は制度から干されている。その南朝系の勢力は次の天皇を現在の皇族以外から立てようと目論んでいたりする。

 天皇を殺害しようとした武士は歴史上にいます。また天皇も幕府に奪われた政治権力を取り戻そうと謀略を巡らし、幕府によって島流しにされたのもいる。

参考文献

 

次の西里さんのコメントが以下。

”左翼史観そのものですね、あなたが言っている事例は、自分達が推す皇族を今上陛下を殺して即位させるという事例、それは、鎌倉時代の南北朝にも同様事例、私はそんなことを言っているのではありません、その事例は、権力欲しさに天皇を利用しようとする陰謀、わかりますか?武力で天皇を皇族を抹殺すれば、天皇を無くせば良いはずなのに、なぜそうしなかったかなのですよ!無くせば済むのに、それは全く考えてないのですよ!ポイントはここです、なぜかわかりますか?勉強してください!すぐに理解できますよ! もう一度言います、天皇は権力者ではありません、畏敬の姿なのです、どちらかというと、キリスト教のローマ法王に近い存在、日本国及び日本人の永遠の安寧を日々祈祷されています。365日です、今上陛下に休みなどありません。 Yanagitaさん、もっと勉強してください!頑張ってください!


僕のコメントに上げた例は、天皇を担ぐことによって利益を得る貴族、武士が反対勢力の天皇を暗殺する事例なので、西里さんの言う処の天皇の館に防御の設備がない理由ではないとのこと。これは竹田恒靖さんが言う理由を指していると思われるが、彼も捏造史書を取り上げているので、科学的にフェアに私見を述べているとは言えない。

武家政権の時代に天皇を温存したのは、温存しておくことによって敵対勢力の謀反を未然に防ぐ狙いがあったものと考えられる。

ローマカトリックは中世のヨーロッパの文明を交代させ、神への祈りを教会が一手に握っていた。日本の神道もよく似ていて、宮司が祝詞を読まないと神様に届かないという前提になっている。キリスト教の場合、プロテスタントは信者個人の祈りが神様に届くという前提に改革した。神道の場合、改革されていない。御賽銭を投げて鐘をならし祈るのは実は神様に届いていない。神道側はもちろん知っているがこれをわざわざ知らせようとはしない。当然小銭でも収入になるからだ。

地域の宮司は地域の願いを祝詞で神様に伝える役目。天皇は国家規模の願いを神様に伝える役目という立ち位置。伊勢神宮の宮司は天皇家の親戚で、伊勢神宮で祈っているので皇居でいのる必要はないと思われる。しかしながら税金をつぎ込んで祭祀をやっている。

実際のところ我々の生活の便利さ、社会の発展は科学技術と労働によってなし得られたもので祈ったからではない。その辺りよく目を凝らして観察してほしい。 

原始仏教の仏典には”一切何も誰も信じない”という意味の文章がある。これは何もかも疑ってかかるということではなく、盲信を避けるという意味と思う。当時バラモン教がカーストを作り、王まで宗教が支配していて、その宗教も多種あって、人々を怖がらせ、その心につけこんで信仰させていた。その洗脳状態から抜け出して科学的観察と思考によって世の中を理解したのが原始仏教であり、現在の日本の仏教は1世紀頃に民を信仰させてパトロンにするという手法を始めた大乗仏教の系統である。

仏教が地獄極楽や布施を説くのは信仰させてパトロンにするという目的のためで、その教義はでっちあげの嘘なのだ。科学教育を受けた現代人でもこれにはまってしまっているので、学校での教育だけでは人間の頭を科学的にセットするには不十分だと思われる。そんな中途半端な教育を進めているのが文科省で、その手先が学校の先生というわけだ。学校なんぞ行くものではない。支配され易いように洗脳されてしまうからだ。 

仮に天皇がどこかの古い王国の子孫だとかであったとしてもここ2000年位の歴史では民と同様に飢饉や疫病、火山噴火、地震、津波を経験して恐れおののき、怨霊信仰や浄土教、平安仏教に嵌って仏教のパトロンにされてしまった馬鹿者であって、現在の皇室はその子孫であるわけだ。

上皇と天皇は皇太子の時代に少林寺拳法と大東流合気道を手先につかって、王族の子供をリンチして従わせるということをやっていた。天皇が皇太子の時代には”自分が日本の国王だぞ、従え”と言っていた。表向きには紳士であるが、実力はたいしたことないし、教育も特別なものは無く、一般の国民とほとんど変わらない。

祖先がどうとか言う事無く、日本国民であることは間違いないので、国民が得られている権利は当然持っているべきと思う。医療費全額負担とか酷すぎる。

一般の民はそれら災害に直面し、さらされながらも生き抜いてきたという点では遺伝子は皇室よりもより優れているのではないだろうか?

この西里和人という人物、竹田恒靖さんの受け売りのような内容を話している。西日本が故郷の倭人で、盲目的な天皇支持者。

日中の資料については、中国の史書の総てを正しいとは考えられない。当然当時の国家の都合によって書かれているのは古事記日本書紀と同様。しかしながら、魏書や隋書、旧唐書、唐書などは興味深い内容を含んでいる。

天毎多利思比狐が冠位12階設定したり、遣隋使送ったり、仏教僧を留学させたりしていたのに、聖徳太子の偉業になっている。そして日本の史書には倭のことは全く書かれていない。かろうじて古事記では”やまと”の感じに倭を当てている。

倭国を歴史から葬り去ったのは現在の天皇に続く系譜をボスに担いだ旧家族連中である。彼らは明治に担がれて中央集権制に加担し、隠れて社会でいい目を見ているわけだが、それを許してしまって良いとは思えない。

僕は士族を復活し、社会正義を武力を以って裏打ちすべきと思う。

参考文献