16 Apr 2022

読書感想文:林千勝 ザ・ロスチャイルド

ロスチャイルド家の勃興から第一次世界大戦の終結までを金の流れを主軸に整理されている。

かつて迫害されていたユダヤ人金融業者が金にモノを言わせて英国の政治に入り込み、メディアを支配して世相を誘導し、米国の財政をも支配した。第一次大戦では戦争を長びかせ、戦没者700万人、戦傷者2000万人をだして、戦争当事者の両サイドから諸けまくった。英国の国債務は戦後10倍、対外債務はこれ以上となった。

現在の日本は戦後に梵書があり、情報統制が続いていて、ユダヤ金融資本について知ることができない。また陰謀論とレッテルを張ることで、頭の良い人を遠ざけているそうだ。

武田邦彦氏によると人間は先に入った情報を正しいと信じ込む性質があるとのこと、僕もなかなかDSに踏みこめなかった。台湾に旅行に行った折、現地の人から日本で梵書があり、情報統制されていることを知った。書かれたモノがないということは歴史を失ってしまうことそのもので、賢く誠実な人程ソースの信頼性を重んじるので、証拠が組織的に消されている陰謀論に踏みこめないのだろう。僕がこの例だ。

ユダヤ人は古代から金融を業としていた。その金の力で政治に取り入り大諸けをして権力を握るということが過去に何度もあったらしい。

天皇家とユダヤを結びつける説がある。田中英道氏とかそう。彼の説はユダヤ人が古代に日本に来ていたことを主張するもので、ユダヤ人と明らかに関係ない歴史的要素も彼の知識不足から関連づけして述べられているので、学者として頭おかしいと思う。
それ以外にも
がある。ここでは京都御所にある紋章とロスチャイルドの紋章にについて述べられているが、全く相関性はない。
紫宸殿の玉座にある1対の像は、玉座から見て左が獅子、右が狛犬で狛犬には頭に1本角がある。雅楽には左方楽に獅子、右方楽に狛犬があり、仏教の供養では両者が舞っていた。これは叡山日吉行幸記や教訓抄に書かれている。又これらの曲も雅楽の古譜に残っている。この両者が対になって舞われるのは11世紀頃からと思われる。獅子は612に仏教系音楽劇の伎楽の一部として日本へ伝来したことになっている。
神社の狛犬も元は獅子と狛犬の対だったのだろうが、忘れさられてしまい、角のない獅子を対にして"コマイヌ"と呼んでいるのが現状と考えられる。

話を戻す。

ユダヤ金融資本は世界の富の85%を占めている。彼らは政府ではない。商人に過ぎない。戦争を起して殺し合いさせて諸けている。これで良いわけない。どう対策できるのか?法規制できるのか?少なくとも通貨発行権を各国政府に持たせるべきと思う。