”しょうちょう”
学者の書いた本では平調と同じと書かれている。
三五要録と仁智要録を読んでみたが、やはりそうらしい。
箏は平調の調弦を用いるが、第6弦をDに調弦するようだ。これは中音のDのmordentを用いるためらしい。
不思議なのは王昭君という曲でE Mixolydianで忠拍子と楽拍子が書かれている。そして第3説としてE Dorianの譜がある。この曲が王昭君の生きていた紀元前1世紀頃の作品(?)だとすると唐楽より古くからある平調の楽曲を性調としたのだろうか?
性調は道教系の調とも考えられているが、千金女児と長命女児がそれにあたるのだろうか?
安弓子は信西古楽図にある案弓字とタイトルがよく似ている。この図は花高面を被った武舞で、見た目が散手なのだから仏教系の武舞と思われる。だからこれは道教系ではないのでは?