11 Apr 2022

雅楽の古譜を読む:王昭君

”おうしょうくん”

この曲は今も演奏されている。箏の古譜(仁智要録)では性調(しょうちょう)という調の項に書かれている。3つの版があり、最初の二つは太食調の調弦で読むと琵琶と合う。3つめの版は”箏平調弾之”と書かれている。

論文等を読むと性調は平調で弾くと書いてあるのだが、箏の平調調弦の曲は最後に書かれている。古譜では先にスタンダードな版が書かれ、その後に楽拍子や異説が書かれているので、この曲の平調バージョンは異説なのではないだろうか?

つまり性調とは太食調弦、E Mixolydianのことか?

次の動画は今回譜を読み直して、読譜の誤りを正したもの。


曲順も古譜に合わせてある。

現在の雅楽の理論では明るい調はMixolydianで暗い調はDorianとなっているが、古譜を読むとIonianもLydianもAeolianもある。

現在演奏されている雅楽は江戸時代の復興の折に儀式様に編曲されたものを引き継いで演奏していると思われれる。室町時代に成立した笛譜には高度な装飾がなされていて、現在の演奏と同じようには聞こえない。現在の雅楽は明治以降の政府の要請で古譜より4ー12倍遅いテンポで演奏されている。そのため本来の曲想を想像することすら難しい演奏となっている。雅楽がつまらない、退屈、わからないのは当たり前なのだ。

戦後よりGHQによる情報統制が行われていて、日本人は洗脳されており、事実が報道されないので、自分たちで判断できなくなっている。

このような洗脳は日本人側でも行われていて、神道の神楽が荘厳に演じられて至り、雅楽がとんでもなくゆっくり演奏されていたりする。

御神楽の原点は天の岩戸前で天之受女によって行われたストリップであるし、雅楽の曲の多くは中華帝国の宴会用の舞楽だったり、歌謡曲だったりする。

カッコつけ過ぎでしょ。異常にやり過ぎでしょ。というのが現在の御神楽や雅楽なのである。

天狗とおかめが性交する神楽の方が本来の神楽に近い。