28 Dec 2021

雅楽の古譜を読む:大和舞歌

 大和舞歌譜というのがあったので、読んでいる。ほとんどが和歌に旋律をつけたもの。なので57調。

この奇数の字数が設定されているところがポイントで、2/4拍子で歌った時に1拍余る。例えば5字の節なら2/4拍子3小節分で、1文字を1拍に割り当てて、1拍休符。

現代でも和歌や俳句を読む時に、それぞれの節で間を置く。これによって詩の単語が聞き取り易くなり、理解する時間も得られる。

この方針で考えると和琴の伴奏パターンは2/4拍子3小節のものと4小節のものがあれば、曲全体を演奏できる。4小節の前1小節を省いて5字の節に割り当てるのも可。

虚見津。タイトルの下に上拍子と書かれている。これは速いテンポの意味。延の2倍速いこともある。


御饌


これらの曲の歌詞は続日本紀や日本書紀、古語拾遺にあったりする。先の和舞、田舞を参考にして1文字1拍で読んでいる。