”ひとふたうた” ?
神道の祝詞として用いられているらしい。大和舞歌譜に載っていたので読んだ。
この譜は変体仮名が多く使われている。それから考えると10より後のものらしい。片仮名で比較すると9世紀頃になる。
この歌の歌詞は”1〜10 百千万”とこれだけのことなのだが、日本書紀に似た歌があるとかで祝詞として使っているらしい。歌詞は本当にこれだけしかないので、単に数を覚えるための歌に過ぎない。
短に数を覚えるための歌にしては、歌の方が凝っている。この譜には和琴の譜が一部書き込まれている。おそらくこれは伴奏パターンで、このパターンを繰り替えして演奏し、それにのせて旋律を歌うのだろう。
譜の読み方は他の大和歌と同じだった。
この頃読んでいる大和舞歌譜は日本書紀、続日本書紀、古語拾遺などにある歌が用いられている。神道の呪術を歴史書、歌集にある和歌を引用して作っていたことがわかる。