8 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:敷手(志妓手、志岐伝) 高麗壱越調


読譜ミスを修正した改訂版。




 教訓抄によると舞いがあり、天皇の元服を祝って舞うらしい。

拍子は14だが、しちりき篳篥は12。舞いは拍子が180になるまで舞われる。拍子12でだったら15回繰り返す。

舞人が大輪小輪を作るのが、四天王寺の獅子舞っぽい動きか。青海波に似ると書いてあるが、今の青海波は輪を作っていないのでは。早拍子なのに遅いし。。

舞がついていたらテンポが遅くなるのだろうか? 現代のは恐ろしく遅い。何がおもしろいんだかわからない。

三重県北部の多度雅楽会の演奏。テンポ遅すぎて合わないのではないか?大輪も小輪もないし。舞台セットとか衣装は良くても実力が伴っているとは思えない。こういうハッタリ精神は良くないと思う。


参考文献

  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 鷹593
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
  • 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
  • 楽家録
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店