新撰笛譜の旋律はシンプルで基本のメロディが分り易いが、六調子や大家龍笛要録譜は装飾が多すぎて話にならない。
これらの装飾過多の旋律が合奏されたとは考えにくい。
合奏には個人の奏者のためにソロパートが設けられていたのではないだろうか?Jazzのコンボみたいにソロを披露する機会があったのではないか?
序の部分は古くは繰り返して演奏されたが、平安時代末期には繰り返し無しで演奏されたらしい。木管楽器の旋律が装飾過多なので、それらはオミットした。
破の方は木管楽器の装飾過多の旋律をソロパートとして演奏させている。
序は一定の拍子がないだけでテンポは遅くない。破は一定の拍子があるが、テンポは速くない。
この曲は復曲されていてYoutube上でも動画がある。
5:45からが当曲と思う。信西古楽図では蓑を着ていてこんなきれいな格好はしていないのだが。
譜によっては”蘇が莫者を作った”と書いてある。。
越殿楽なら”殿が作った”とか。。
聖徳太子が馬で出かけている時に馬上で尺八で蘇莫者を吹いたら山の神様が化け物の格好をして躍り出てきて舞った。その舞いをコピーしたのが宮中の蘇莫者の舞い。
日本の雅楽は中華帝国の宴会用の舞楽、流行歌なので、楽しんで見聞きできるハズなのだが。
聖徳太子自体が怪しい存在なので後付けのストーリーと思う。
日本は中華帝国に阿毎多利思比古が用明天皇と申告している。聖徳太子は用明の息子。
天照は九州王朝の歴代の王の一人だった。王年代記で中華帝国に渡った情報なのだが、これを保守も左翼も取り上げないのは何故?
参考文献
- 三五要録 宮内庁書陵部 鷹593
- 三五要録 宮内庁書陵部 伏587
- 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
- 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
- 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
- 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
- 楽家録 巻之十七、十八、二十
- 新撰笛譜 富山市立図書館 no.3828