6 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:黒甲序(倶倫甲序) 高麗壱越調

 

高麗の参音声の一つ。教訓抄と三五要録では拍子が13であるが、懐中譜と高麗曲等譜では拍子が12のものが掲載されている。

平安時代末期にはすでに演奏されていなかった。代わりに狛鉾が演奏されていた。

笛は基本の旋律に基づいているが、かなり凝った変奏をしている。

リズムセクションは顔除と同様にした。


参考文献

  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 高麗曲等譜 伏978
  • 懐中譜 国立公文書館 内閣府 199-0162
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店