4 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:越殿楽 黄鐘調

 

現存していないが、南宮譜と新撰笛譜では平調に越殿楽が含まれている。

盤識調に小曲が少ないため、編曲したらしい。黄鐘調への編曲の経緯については分からない。


退出用音声として用いられた。急として演奏されたのでテンポは速い。現在の越殿楽のテンポはどの文献に基づくのだろうか?笛の古譜の旋律は過度に装飾、変奏されていない。よって譜のまま合奏してもわりと聞ける。


黄鐘調の越殿楽の動画もYoutubeにあった。これが急のテンポなのか?テンポ設定は何に基づいているのか?


参考文献

  • 仁智要録 宮内庁書陵部 鷹593
  • 六調子譜 宮内庁書陵部 伏892
  • 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
  • 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 楽家録巻之十七、十八、十九