29 Nov 2020

雅楽の古譜を読む:崑崙八仙 高麗壱越調


教訓抄には 三五要略では鶴舞と呼ばれているとあるが、現存する三五要録では崑崙八仙になっている。

先に音源化した都志も鶴舞なので比較できる。


アイヌの踊りに鶴舞があったりする。そして楽器にも和琴がある。雅楽からの影響なのか?

右方楽には単純な旋律を繰り返して演奏するというものが多く見られる。このアイヌの鶴の舞の音楽も単純な短い旋律の繰り返しでできている。こういう構造のものがより古いのだろうか?


楽譜には小拍子が欠落しているとか、拍子が半拍ずれているとか、曲の末尾が足りないとか、問題があったこれらは箏の譜に合わせるように手を入れた。

Youtubeに宮内省楽部の昭和18年の演奏があった。葬式?という感じ。
春日大社で演じられたもので舞いがついているのがあった。

鶴というより小さな孔雀?けだる過ぎるテンポ。ナマケモノの舞い?

音楽を台無しにする遅すぎるテンポ、荘厳に聞かせて権威を示すという実を伴わないハッタリを国家規模でするの止めてほしい。やってはいけないことをやってると思う。

参考文献

  • 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
  • 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
  • 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
  • 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
  • 楽家録巻之十八、十九、二十一