譜によると早八拍子。楽家録でも早八拍子の項に青海波用の鞨鼓のバリエーションが幾つも掲載されている。この当時から人気だった曲らしい。早と付く位だから快速なテンポの曲と思われる。しかしながら現代の青海波は遅すぎると思う。
昭和18年の宮内省雅楽部の演奏。
Dr. Pickenによって前世紀に日本の雅楽が4から16倍の遅さで演奏されていることが指摘された。国家の権威を示すために荘厳に聞こえるようにテンポを落として演奏することを度々政府から要請された結果らしい。
現代の雅楽は江戸時代当初(秀吉から家光まで)に既に廃れて元の姿を知る者が誰も居なくなっていた宮中の雅楽を地方に残る楽人を集めて復興させたもの。古譜にある旋律は用いられているが、古譜では龍笛、篳篥、箏、琵琶にはメロディの変奏が書かれている。博雅笛譜に書かれているのは変奏の無いメロディと思われる。箏は変奏の度合いが少ないが調の構成音でない音がブルーノートのように用いられていたりする。現在のmode jazzの様に同主音の近い旋法を用いるような感じがする。この手法は龍笛や篳篥の譜には見られない。琵琶には用いられている。実際の演奏では笛においても用いられていたのではないだろうか?
箏の譜(仁智要録)は2種の譜を載せている。今回は前者をテーマにして後者を変奏として構成した。
管楽器のブレスの位置でテーマの印象が変わる。博雅笛譜では結構細切れに音を切っているので、現代の様にたっぷりしたブレスで長い歌の線を描くような旋律の歌わせ方ではなかったようだ。
三重県四日市の近鉄四日市駅の駅裏におおきな天理教教会がある。そこへ笛の製作を習いに行っていた折、その先生より高圧的な扱い、且つ暴力を振るおうとされたことがある。それに対して柔術の関節技で対抗した。彼は大声で奥さんをよんで現場を見せ、僕が一方的に暴力を振るった様に主張した。彼はその教会を運営する浅井家の一人である。天理教教会のやり方とはこういうものかと思って、それ以降出入りしなかったら電話がかかってきて「許してやろう」と言う。頭おかしいなと思って縁を切った。
天理教は神道系の大きな宗教団体だが、頭のおかしいのは宗教で囲うよりも精神病院で隔離するべきと思う。
京都市立大学伝統音楽研究センターの復元と演奏。これは僕の動画に近いがこれでもテンポは結構遅いと思う。参考文献
- 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
- 仁智要録 宮内庁書陵部 鷹593
- 六調子譜 宮内庁書陵部 伏807
- 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
- 六調子曲譜 宮内庁書陵部 伏892
- 六調子曲譜 宮内庁書陵部 伏855
- 新撰笛譜 富山市立図書館 3828
- 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
- 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
- 楽家録