25 Mar 2020

伎楽譜

仁智要録 (12巻に妓楽譜がある。)
  • 国立公文書館でデジタルアーカイブとして公開されている。仁智要録全12巻きっちり揃っている。羽塚啓明蔵本は拍子符号が無いらしい。
  • 宮城県図書館にも仁智要録12巻まであるがネット上に公開されていない。
  • 宮内庁書陵部では11巻までデジタル化して公開されている。


伎楽譜
  • 国立公文書館には伎楽竜笛譜(請求番号:199-0143)が公開されている。徐禎完『「伎楽」追跡考ー『妓楽龍笛譜』小考ーに詳しく書かれている。林謙三「伎楽曲の研究」(南都仏教と『雅楽 』ー古楽譜の解読ー音楽之友社に収録)に楽曲の詳説がある。師子曲は次の懐中譜と同一らしい。


 懐中譜(龍笛用)
  • 国立公文書館のデジタルアーカイブに2点懐中譜がある。1方は1793年の写本。龍笛用の懐中譜には獅子がある。林謙三『雅楽 』ー古楽譜の解読ー音楽之友社で書かれている娯楽曲。

天感楽外娯楽譜が宮内庁書陵部にある。デジタル化されていない。林謙三『伎楽曲新考ー二系の伎楽ととくに秘曲師子についてー』に詳しい。



国文学資料館のデータベースでは国立公文書館、東京国立博物館のデータはヒットしない。
東京国立博物館では篳篥用の懐中譜がデジタルで公開されている。画像が分割されているのでダウンロードに適さない。
宮内庁書陵部にあるのは琵琶用の懐中譜がある。その画像へのリンクもあって東大史料編纂所で公開されている。 Hi-cat plusの方に書陵部の楽譜が多くある。只調子と延調子に分けて編集されている龍笛譜がある。他に笙用の懐中要録譜とか梁塵秘抄口伝集巻十 とか。
データベース選択画面充実してる。

雅楽研究所「研楽庵」ー伎楽21(再興1) で伎楽について触れられている。


伎楽調度は6世紀にもたらされた。伎楽曲と舞は7世紀に。伎楽には獅子が含まれているので、獅子舞曲の源流を見てみようと調べている。論文が幾つか書かれていて5線譜になっている。雅楽は原曲の4倍から16倍遅く演奏されている。その方針で5線譜化されているようなので音価を修正した。それを原典を見て確認してみようというわけ。