23 Jan 2022

雅楽の古譜を読む:大和舞歌、倭歌、田歌

大和舞歌、倭歌、田歌をまとめた。

説明はこちら:倭舞・大和舞歌譜を読む

音源はこちら:大和舞歌


何故神社の大和舞が退屈な演奏なのか?

古代の人達はそんな退屈な演奏を楽しんでいたのか?


ここ2年、古譜を読んで音源を作っている。古譜には活き活きとした旋律が書かれているが、実際の雅楽や神楽歌の演奏は退屈で魅力的でない。それは何故なのか?

それは譜を読む時に譜以外の情報が統合されるから。雅楽は唄歌で伝承されるが、その唄歌が原曲のテンポの何倍も遅いので、実演も遅くなっている。舞もその遅い演奏に合わせた舞なので、舞を考慮するとテンポを速くできない。

江戸時代には既に箏の高度な技法は省略され、拍子の希薄な演奏がなされていたと古文書に書かれている。その延長線上にある現代の雅楽は明治以来政府の要請でテンポを落として演奏している。雅楽が荘厳に聞こえるようにゆっくり演奏させているわけ。

荘厳も何も退屈でバカバカしい。政府は雅楽を支持する保守派勢力(皇室)を国民から乖離させたいのだろうか?それならば年月はかかるが上手くいっていると思う。皇室キリスト教が入り込んで異教徒(日本人)を堕落させている。そうすることで天国にいけると洗脳されている。

日本人は益々覇気の無い国民になっていくだろう。阿部元首相ですら経済的には屈服して外資を招き入れる政策を行っていたのだから、もう日本の政府に打つ手はないほど弱体化しているのだろう。国家として斜陽の時期なのだ。

話を戻す。現代の雅楽や神楽を魅力的でなくしてしまっている要因を取り除けば元の魅力的な音楽が復活するのか?古譜を演奏すれば復活できる。

例えば神楽歌では多家秘書に含まれる秘譜を元にして明治撰定譜が作られている。その多家秘譜を読んでみたが、テンポを速めに設定しても充分に元の演奏が復活しなかった。これは譜がすでに遅いテンポに合うように変更されてしまっているから。より古いと思われる神楽和琴合譜を読んでテンポを速めに設定すると魅力的な曲が復活した。

より古い神楽と考えられる大和舞歌には50通り以上の譜の読み方があるそうだが、そんなものは一切考慮せず、ただ譜だけを分析して音源にしたのが、上記のリンクにある音源である。その過程のメモをまとめたのが説明のpdf。