京都市立大学日本伝統音楽研究センターのyoutubeチャンネルで動画が見れる。
これは鎌倉時代のスタイル。
こんにちのスタイルでの演奏もある。
鎌倉時代のスタイルの別バージョン。
僕が読んでいる楽譜も平安末期から鎌倉辺りなので、ほぼ同じものが再現できるはず。
しかし竜笛下手過ぎる。演奏技術が未熟過ぎて話しにならない。
これが古譜を読んでそのまま音にしたもの。雅楽の伝統的奏法や各楽器特有過ぎる奏法は無ししている。平調なのに箏にはG#、D#が出てきてDがでてこない。箏の譜はシンプルなのだが、それでも一癖あるように見える。
先の京都市立大学日本伝統音楽研究センターの再現しているものに近い。研究所のは平調の構成音だけで演奏されている。
雅楽は機能和声のない時代の音楽で旋法によって作られている。その特徴としてBlu noteがあると考えられる。箏の譜に現れている調に所属しない音はそれではないのか?
曲のタイトルと曲想を考えると研究所の方が出来が良いように聞こえる。
上海の唐代礼楽復原組というアマチュア楽団による再現はテンポが遅すぎると思う。彼らは仁智要録の譜を修正している。原曲の味わいがわからなくなってしまった日本の雅楽よりずっとマシ。
この復原組の再現では笛や琵琶の即興演奏がない。アマチュアなので難しいのか?
日本の雅楽は古譜に立ち返ってみるべきと思う。今の雅楽ではおもしろくない。政府はハッタリをかまし続けるためにさらに遅いテンポで演奏するよう要請し続けるのだろうか?
右も左もハッタリには用はない。そいつらは一掃すべき。
参考文献
仁智要録@宮内庁書陵部 伏865
三五要録@宮内庁書陵部 伏931
懐中譜@東京国立博物館 和1368
竜笛要録譜@宮内庁書陵部 鷹609
教訓抄 日本思想体系 岩波書店
楽家録