30 Oct 2019

ピアノ奏法:2.1

タイトルはピアノだが、実際はクラビコード弾いて探っている。

椅子の高さの設定##############
ここ数ヶ月椅子を下げたり上げたりして弾いている。

高いと鍵盤を広く見わたせる。速いテンポで弾き易い。高過ぎると鍵盤に指先だけが当たって滑りやすく不安定。指の腹で弾くと速いパッセージ弾き難い。速いパッセージは指を曲げた方が弾き易い。そして指先だけ当って滑るので手首を下げると椅子を下げる必要がある。背中を丸めて腕を低くすると頭が前に出て背中と首に負担がかかる。時々なら問題ないがこれが基本ポジションだと辛い。


低いと指を繊細にコントロールして動かせる。低過ぎると黒鍵使うキーは弾き難い。腕を持ち上げて弾くと肩、首の後ろ背中に負担がゆかる。親指が鍵盤に近過ぎると音弱くなる。可動域確保できる高さが必要らしい。右手の音量が小さくなると低過ぎる様子。


頭位置は骨盤の真上が楽なのだが、あくまでリラックスした状態を取り戻すためのニュートラルポジションであって、そこに帰ると筋肉の緊張がゆるむ位の認識で良いと思う。身体全体を使った演奏の方に取り込む方が身体使える。

ピアノ演奏は座っているが高度な運動だと思う。それに適した身体と認知能力を引き出している状能(姿勢)だと弾き易いし、錬習の積み重ねの効率が充分良いのは、ここかららしい。

呼吸###########
管楽器のように多量の空気を吸うと下腹部(へその下)が凹んで姿勢が安定する


鍵盤との距離##########
鍵盤全体を見渡す視野を確保すると聞こえ方も変わる。演奏の良し悪しを合理的に判断してまとめていける。譜読み楽。これをニュートラルに設定すると良い。

鍵盤のコントロールは身体が近い時も繊細になるが腕を伸ばし気味にした時も速く弾き易い。これによって鍵盤との距離を設定できる。
モーツァルトのトルコ行進曲がこれをチェックする際に役立つ。右手の16分音符のパッセージとオクターブトレモロのところ。

肘は手首についていくよう積極的に動かさないと45の指が充分動かない。ちょっと張り気味で小指主導の方が動きが良い。
手や身体のモーションは暗譜して弾いてる想定を練習時からすると憶えやすい。

メトロノーム##########
頭の中でリアルに嗚らしておいて、身体で拍子を感じておく。各手は各々アンサンブルの一員としてメトロノームに合わせて合奏する感じ。頭の中で鳴らすための速度のチェックのために実物を使う。

留意########
すでに発表されている奏法はあくまで標準を示しているだけで、個人の身体の特徴や音楽の感度(繊細なの好きとかパワフルなの好きとか)に最適化するのは自分でするしかない。自分以外の他者は外見と演奏から指針を提供できるに過ぎない。
自分で見い出すしかないので、そのためにいくらかの奏法をやってみて研究する必要がある。そうしてよく知り、身体を使って経験するために多量の時間と基本的な技量(全調のスケールとアルペジオ、半音階とか)が必要になる。