12 Sept 2020

雅楽の古譜を読む:長慶子 太食調


源博雅作曲 主に退出用に用いられる。

加える拍子に3パターンある。この動画では三度拍子にした。

三五要録では黄鐘調弦とあるが、平調でないと他の楽器に合わない。

仁智要録では平調とあるが、実際にはD#とDが交互に用いられていたりする。2パターンの譜が収録されている。


今回は箏の2パターンを冒頭に配置して、その後に各楽器の即興?変奏(古譜)を配置した。

この古譜にある変奏を同時に演奏させるとやっぱり合わないところがある。やはり独奏のための譜ではないかと思う。

テーマは箏のメロディーから取っていて、笛と箏の独奏の時は琵琶に箏のテーマを弾かせている。

三度拍子は仁智要録に収録されている伎楽の獅子にも合うと思う。

参考文献

  • 仁智要録@宮内庁書陵部 鷹593

  • 三五要録@宮内庁書陵部 伏931

  • 懐中譜@東京国立博物館 和1368

  • 竜笛要録譜@宮内庁書陵部 鷹609