17 Jul 2023

読書感想文:政党を脱退して日本国民に訴う

松岡洋右の講演を起こしたもの。原本は昭和9年(1934)発行。

主張:
政党を解散すべき。
政党が議会で、己が利益を確保するために対立し、ケンカしている。

政党として法案への贊否を決定していて、党員個人の意志表示をさせない。

日本の家族制度は道徳的共産主義で、祖先伝来のもの。西洋はi個人主義が徹底し私有財産にはっきりし、自滅に向っている。自由主義、資本主義をやめて、団体主義、共産主義にすべき。

機械化して人出が減り、失業するなら、機械化を止めるべき。

戦争は国民総導員して行われるので、攻撃は無差別になる。

私は金を造ってそうして自分の運動をやると云うようなことを絶対しない、
自分は"金払ってくれなきゃ働かない"という奴らではない。

現代文明についてわれわれの眼につくところの特長の主なるもの:
精神方面においては個人主義に極端に走りつつあるということ
利潤観念にますます徹底しつつあるということ
この利潤観念は資本主義機構に伴うた観念で、資本主義機構が段々徹底するに従って育った、利益のないことはやらぬのが当たり前という姿勢。これは西洋かぶれし過ぎ。

西洋の思想、制度を取り入れ、日本古来の良かった点が失われていく現状を憂いている。
大政翼賛会を成立させようとする活動家?

現在は当時より道徳は失われ、拝金主義になっている。社会正義しようにも単に金の欲しい人達が集まってくる有様。