18 Jun 2021

雅楽の古譜を読む:明治選定譜

YoutubeでHakugakai Channelへコメントして教えてもらった明治選定譜へのリンク。
読み進めると途中で「明治21年選定」とか書いてある。「明治9年」とかもある。

蘇合香を三五要録と比べてみたが、全然違う。
春鶯囀は同一と言って良いと思う。ただ古譜に無い繰り返し箇所があったりする。

明治選定譜をMIDI下しているサイトがあった。
僕の作っている音源とピッチが合うようなので比較し易い。
春鶯囀遊声



明治選定譜の琵琶の譜面は三五要録とほぼ同じものが書かれていたが、MIDIでは後半からアルペッジョを演奏しているだけ。

博雅会という雅楽演奏団体の春鶯囀遊声

この動画にコメントしたところ返事を頂いたので、しばし会話を続けてみたところキレさせてしまった様子。明治選定譜だけ演奏して、古譜を省みない姿勢らしい。”先生を信用しているし、生徒もいる”、”お互いに雅楽を研究しよう”と言うのだが、古譜を見もしない研究姿勢のどこが”研究”なのか?

三重県四日市の近鉄四日市駅裏の天理教協会の雅楽管楽器職人もこんな感じで現代の雅楽が何倍も遅く演奏されているのではないかという僕の指摘に対して”そんなこと言ってはいかん”とか言っていた。

明治選定譜をかたくなに守って演奏し、古譜を省みないという姿勢は狂ってると思う。現代は国民が主権者なので、全国民が科学的に思考できないと困るのだが。

与党のすることにとにかく反対する左派とか、右にも左にもいる困った人たちに選挙権持たせてはいけないと思う。