現存していないが、南宮譜と新撰笛譜では平調に越殿楽が含まれている。
盤識調に小曲が少ないため、編曲したらしい。黄鐘調への編曲の経緯については分からない。
退出用音声として用いられた。急として演奏されたのでテンポは速い。現在の越殿楽のテンポはどの文献に基づくのだろうか?笛の古譜の旋律は過度に装飾、変奏されていない。よって譜のまま合奏してもわりと聞ける。
黄鐘調の越殿楽の動画もYoutubeにあった。これが急のテンポなのか?テンポ設定は何に基づいているのか?
参考文献
- 仁智要録 宮内庁書陵部 鷹593
- 六調子譜 宮内庁書陵部 伏892
- 六調子並高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏872
- 六調子及高麗曲譜 宮内庁書陵部 伏808
- 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
- 楽家録巻之十七、十八、十九