教訓抄によると高麗の退出音声として用いられた。
しかし平安時代末期には高麗の退出音声自体演奏されなくなっていたらしい。高麗の参音声は顔除と黒甲序、この常雄楽の3つのことを指すのだろうか?
懐中譜は拍子12。三五要録は拍子13。これらの旋律は合わないところが多い。
今回は琵琶譜を元に笛のテーマを作った。繰り返し2順目は懐中譜のオリジナル。
高麗曲の方が唐楽よりも古い楽曲の様に感じる。構成が単純で短い。
参考文献
- 三五要録 宮内庁書陵部 鷹931
- 高麗曲譜等 宮内庁書陵部 伏978
- 懐中譜 国立公文書館 内閣文庫 199-0162
- 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
- 楽家録巻之十八、十九、二十一