都々逸は神戸節から生まれたらしい。古態都々逸というものが復元されている。
概要欄に復元の経緯が書かれているが、「珍書愚書」(尾崎久弥著 p.209-212)にも書かれている。
昭和13(1938)年頃「我獨口傳覚帳」というタイトルの古書を入手し、明治の富豪鹿島清兵衛の甥の鹿島大治氏(東大出の農学士で、宮蘭節などに堪能)にこれを見せ、復原を依頼した。昭和28(1953)年頃出来上がり、録音して、昭和30(1955)年10月1日付けで、名古屋市指定、無形文化財となった。
動画の概要蘭にある名古屋国風音楽研究所は、1893年に全国的組織の国風音楽講習所の名古屋支部として発足した財団法人国風音楽会のことか。
「珍書愚書」には「我獨口傳覚帳」の写真が載せられており、著者による翻刻がされている。これが「神戸節附潮来」なのだろうか?
日本近代歌謡の実証的研究の第九章 都々逸の江戸移入期(西澤爽著 p.573)では、これが「神戸節付潮来」と推定している。
復原過程を記した論文等は存在しない様である。