譜面の記号の読み違えに気づいたので修正して再アップロードした。
伎楽の迦楼羅の代曲として用いられた。
Eを主音とする調には平調、太食調、乞食調がある。平調はDorian、太食調、乞食調はMixolydian。
パーカッション以外のパートは全て古譜に基づいている。テーマは箏の譜から取っている。テーマは派生音を用いてメロディが構成されている箇所もあり、おもしろい。先の承和楽といい、先人たちは派生音を用いるブルース的な感覚を楽しんだのであろうか?
独奏部分は即興演奏として構成している。動画のなかで全ての即興演奏が同じに演奏されている箇所を設けているが、それだけ聞いていても何となくテーマを推測できる程度で混雑していて聞いていても楽しくない。
Jazzのコンボのように構成したので、最後に再びテーマが演奏される。古譜の説明によると7回繰り返して演奏されたとある。この動画でも7回繰り返している。
古代に大乗仏教が隆盛し、仏教布教のための音楽劇が作られ、大陸で流行した。その中の一曲がこれではないかという説がある。
参考文献
仁智要録@宮内庁書陵部 鷹593
三五要録@宮内庁書陵部 伏931
懐中譜@東京国立博物館 和1368
竜笛要録譜@宮内庁書陵部 鷹609
楽家録