読譜ミスを修正したバージョン。
教訓抄によると 読みはセッセー。
この旋律が歌詞を伴って催馬楽というジャンルで歌われた。
歌詞はこちら ≪巻第十二の催馬楽・つづき≫
このサイトの解説によると高麗から渡来した人が女性の家へ通って一夜を過ごした後に帯を取り間違えて返ってしまった話しらしい。畿内に渡来人が多く住んでいたのは興味深い。石川は大阪府南部にある川なのか。
吉桿という曲には”力無き蛙、骨無きミミズ”の歌詞が付いていた。
石川の旋律についている歌詞は”石川”という語句が入っている。そして”高麗人”も歌い困れているので、右方楽に属する曲であることを踏まえて歌詞が付けられたらしい。
平安時代末期には雅楽の石川の舞いはかろうじて残っていたが、それを伝える者は他者の質問に誠実に答えなかったらしい。現在では廃絶曲になっている。
この曲は箏は弱拍から始まる。笛と琵琶は強迫から始まっている。
曲中で2拍目からフレーズが始まる箇所がある。
笛の譜には初回は低い音域で、2回目以降は高い音域でと指示がある。これは珍しい。
石川姓の宮司の家系がある。
参考文献
- 註大家龍笛要録譜 宮内庁書陵部 鷹609
- 教訓抄 日本思想体系 岩波書店
- 三五要録 宮内庁書陵部 伏931
- 仁智要録 宮内庁書陵部 伏865
- 楽家録巻之十八、十九、二十一