花の舞 序奏
序奏は舞出し3、4、5のものに似るがより簡素になっている。著者による校訂では23小節目から4小節間は3/4拍子としている。ビデオでは2/4拍子に付け足すように装飾音が演奏されており、明確に3/4拍子と判別できるほどではない。コンピューターに演奏させると2/4拍子で表すよりも3/4拍子とした方がビデオの演奏に近かったので、3/4拍子とした。この部分は花の舞の主要テーマーの結句であり、何度も現れる。花の舞1-4
主要部分は15に分けられる。花の舞の主要テーマに工夫を加えながら15回繰り返している。花の舞の主要テーマは本来は本来は長調であり、天下太平を感じさせるものだったと考えられる。しかしながらビデオの演奏ではEがEbに聞こえ、陰鬱な様相を表している。これは笛の調律が曲に合っていないからである。
第1曲から第4曲までは同一曲の繰り返しである。主要テーマは低音域で静かに演奏され、15小節目から突然活気のある部分が奏され、18小節目からは再び静かになる。20小節目の装飾音は楽譜通りに演奏されていないように聞こえる。18-21小節は4-7小節間をオクターブ上で演奏したものであるから、装飾音は理想的には18-21小節と同様と推定できる。笛の特性上、演奏が難しい音程であるが、それをこなせる程磨き抜かれた腕前ではないとも言える。22小節目からは本曲の始めからをオクターブ上で演奏している。55小節目からは再び3/4拍子の部分になる。ビデオの演奏ではこの箇所では装飾音符がやや多かったので、そのまま譜にしている。