2022/08/06
椅子の足の先につけていたゴムと、座板の裏につけていた角材を取り外した。つまりかなり低めの高さで弾いている。
椅子を高くすると指にかかる重さが増える。これは高い位置に座るので位置エネルギーが高くなっているからか。指のウェイトトレーニングになる様子。また視点が高くなるので鍵盤全体が見やすい。この姿勢でスケールとアルペジオをレガートで練習し、習熟したらアーティキュレーションを加えていく。アーティキュレーションを自在に綺麗に行うには指にウェイトが乗り過ぎなので、椅子の高さを低くしていき、ちょうど良いところを探す。ちょうど良いところが見つかるとシュットも行いやすくなっている。指の力が充分ついているので椅子を低くしても指が疲れて手のフォームを崩すことがなくなっている。テンポは少し落として正確さを重視し、トリルは可能な限り速く細かく行うように注意する。旋律を充分歌わせるようにダイナミクス、アクセントに配慮する。
指に充分な筋力、持久力がないと椅子を低くするとフォームが崩れてしまう。
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KAWAIの 中古ピアノに付属していた椅子のスポンジがヘタったようなので、張り替えてみる。
ずっと以前コンサートピアノを弾いた時に座った椅子はとても座り心地が良かった。しかし沈み込む感じではなかった。
ネットでは送料別で4000円位から張替えサービスがあるが、DIYでやってみる。
DIY用資材 チップウレタン+ウレタン接着品 1200×500×45mm用@ウレタンショップKohYoh
購入時にカットしてもらえるので、寸法を伝えておいた。
元々のスポンジは1cmのウレタンだけだった。今回はチップウレタンとウレタンの張り合わせを使うので椅子の高さは45mm増になる。そのため革も買っておく。
革はフェイクレザーという合革。車用のは難燃だったりする。椅子の張り替え用という用途で検索しても見つかる。
YoutubeにたくさんDIYの動画があった。しかし上げ下げ可能な背もたれ無しの椅子の張替え動画はなかった。
細身のカッターでは切り口がでこぼこしてしまうらしい。
プロの職人さんには鋸からカッターを作って、シリコンスプレーを吹いて滑らせてカットしている人がいる。2:46から。
VIDEO
作業に入る。まず昇降部分の金具を座面の板から外した。そして表皮をとめているタッカーの針を抜いて皮を外す。
元々ついているスポンジは前のめりになっていた。
裏からみるとこんな感じ。ウレタンの1cm厚のスポンジを4.5cmのチップ+ウレタンに変更する
ウレタンスポンジをスクレーパーではがして、新しいスポンジをゴム系接着剤でくっつけた。
次に元のカバーの角の糸をほどいてどうやって縫ってあるが確感し、手縫いでやってみた。
思いの外上手くいった。
かぶせてみる。
角も悪くない。黒い糸があればよかったのだが。
タッカーで皮をとめる。そしてスポンジの張り直しは終了。3.5cm高さが増す。
さらに高さが要る感じなので高さを増すための工作をした。
座面の板の裏には角平材を貼って木ネジで止めた。これで高さは3cmアップ。
椅子の足は木材で、その先にゴム足をとりつけた。これでもう3cmアップ。
もとの高さより+9.5cm。
この高さでようやく弾き易くなり落ちついて練習できるようになってきた。
ピアノ椅子の高さは重要。僕は高い方が合う。モーツァルトとショパンも同じ高めで弾く。
鍵盤高73cm、椅子62cm。鍵と椅子のキョリ34cm。ここ2年程椅子の高さを記録しつつ練習をしていた。