”らんじょう”と読む。
幾つかある。
- 新楽乱声
- 古楽乱声
- 高麗乱声
- 小乱声
これらは旋律は笛だけで演奏される。しかもその手法はフーガの用に旋律が追いかけっこする。
現代の雅楽ではそれらの旋律の間に作られるハーモニーの遷移が台無しにされているのだが、古譜に基づいて対位法的手法に注意を払えば、かなりおもしろい結果がでることがわかった。
この事は琵琶の曲をカノンで演奏してみても分かる。
こっちはインドの仏教国由来の乱声。当然向こうでもハーモニーを楽しんでいたのだろう。
高麗曲にも乱声がある。こちらもやはりハーモニーがある。
しかし小乱声という小規模な乱声は笛一本だけで旋律を演奏すると音楽書にある。
その場合はオクターブを上げ下げして退屈しないように旋律を工夫して演奏しないと楽しめない。
この乱声も試しに対位法的手法にしてみたら、結構イケた。
現代の雅楽のダメっぷりがよくわかる。